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執筆者の写真S.A.L. 広報局

【S.A.L.】プロジェクトのPCへインタビュー!〜あじさいプロジェクト〜


プロジェクトPCインタビュー企画第3弾!

今回は、S.A.L.のなかで唯一国内の問題を取り扱うあじさいプロジェクトチーフ(PC)である塚原さんに、インタビューをしました!



 

Q. あじさいプロジェクトに入った理由を教えてください?

A. あじさいプロジェクトは、福島県を中心に活動しています。東日本大震災の被災地と関わりたいという思いがあり、あじさいプロジェクトに入ることにしました。

大学に入学する以前の2016年に、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんと行く東北スタディツアーに参加しました。これ以降も、何度か東北に足を運ぶ機会をいただきました。こうした被災地の方々との交流を通じて、東日本大震災の記憶を未来につなげていかなければという思いを持つようになりました。また、防災について考えていきたいと思うようにもなりました。「大学に入っても東北と関わり続けたい」というのが、私があじさいプロジェクトに入った理由です。



Q. あじさいプロジェクトでやりがいに感じることは何ですか?

A. 私が主に関わってきた活動は、福島原発事故が起こった福島県大熊町での活動です。大熊町では、「聞き書き」という活動を行っています。聞き書きというのは、その方の話し方、言葉遣いを大切にしながら、お聞きしたことを文章に起こして、記録として残す活動のことです。これらをまとめて、報告会を行ったり、成果物を作成したりしています。一つ一つお話を聞かせていただいた経験が形になった時が、この活動を続けてきて良かったと思う瞬間です。成果報告会で、私たちの聞き書きの活動を通じて「普段の日常の中では忘れがちになってしまう震災前の大熊を思い出すことができて良かった」という言葉をいただいた時は、この活動を続けてきて良かったと強く感じました。



Q. プロジェクトを進める中でどのようなことに問題意識を持っていますか?

A. あじさいプロジェクトの母団体であるS.A.Lは、国際問題に目を向けようとしている学生団体です。あじさいプロジェクトは、国際問題は国内にもあるのではないか、国内の問題も国際問題と言えるのではないか、という視点から進めているプロジェクトです。日本の内、外という観点だけではなく、社会にはいろいろな問題があり、一人一人が向き合っていかないといけない、という視点を大切に活動しています。現在は東日本大震災の被災地である大熊町を中心に活動していますが、地域性に囚われず、物事の本質を見る力や、社会はどこに目を向けなければいけないのかと考える姿勢を大切にしていきたいと思っています。




Q. どのような気持ちでプロジェクトに向き合っていますか?

A. 現在、大熊町は、やっと町に戻ることができる人が一部いる、という状況の地域です。そのような地域で、どこまで踏み込んで聞いて良いのか、どのような質問であれば相手を傷つけないだろうか、ということは考えます。活動をしていく上で、「お話を聞かせていただく」という姿勢は大切にし続けたいと思います。相手の気持ちを大切にし、聞き書きをする中での人対人という関係、相手も人間であり私も同じ人間であるという意識を忘れないでいたいと思います。その一方で、社会に被災地の方々の思いを届けたいという思いもあるので、お話を伺いたいと思っています。そこの折り合いを上手くつけながら、相手を傷つけずに、深いお話を聞く方法を模索しながら活動しています。




Q. あじさいプロジェクトで楽しかったことを教えてください?

A. 現在は、新型コロナウィルスの影響で大熊町に足を運ぶことができない状況なのですが、2019年10月と2020年の1月、2月には、大熊町に実際に足を運んでお話を伺うことができました。その時に、大熊町の方が、私たちの宿泊する場所でご飯を作ってくだった際に、大変お世話になりました。震災前のことや、世の中のニュースについて話したりもしました。そのような交流の時間が一番楽しかったと思います。一緒に囲む食卓は、自分の普段思っていることや自分らしさが出る、素直な気持ちで話ができる場所だと思います。聞き書きでは、きちんとしなければ、という気持ちがあったり、緊張してしまったりすることもあります。それとは違って自然体の自分で話せるという意味で、食事の時間や聞き書きをさせていただいた後にお菓子を食べながらおしゃべりをする時間が楽しかったなと思います。




Q. これからしていきたいことはありますか?

A. 今年は、月一回の勉強会に力を入れたいと思っています。活動の主軸は大熊町での聞き書きですが、勉強会では、「東日本大震災」、「防災」、「東北」というテーマに囚われずにそれぞれのメンバーが気になる「移民」、「ヘイトスピーチ」などのテーマを扱おうと考えています。日本の問題も国際問題なのではないか、という視点を一層大切にしながら活動していきたいと思っています。この月はこの人がスピーカー、別の月は別の人がスピーカーをするというように、それぞれのメンバーが興味のあるテーマについて他のメンバーに伝えるという形で行うことができればと考えています。また、今あじさいプロジェクトに所属しているメンバーは、言葉を紡いだり、記事を書いたりという活動に興味のある人が多いので、これまで聞かせていただいたお話を文章としてまとめて、S.A.Lのサイトに投稿する活動もしっかりやっていきたいと思っています。そして、あじさいプロジェクトの活動の主軸である聞き書きも継続して行なっていきたいです。


塚原さんの真剣にプロジェクトに取り組む姿勢がとてもかっこいいですね!

東日本大震災から10年経った今年。今後のあじさいプロジェクトの活動からは目が離せません!インタビューありがとうございました!

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